keiko150208 今日も朝から稽古でした。
 というわけで、日曜は剣道の話題です。

 昨秋に剣道の昇級審査を小学生に混じって受けてきたわけですが、仕事柄、剣道そのもののルールや昇段・昇級審査のルールがどうなっているのか気になり、いろいろ確認しました。
 というのも、子どもの頃は、割とフィーリングというか雰囲気で進められる世界のように感じていましたので・・・(「空気を読む」というのはココで学んだような気がします)。
 大人になって確認してみたら、一応ちゃんと決められているんだ、と意外に感じました。

 全日本剣道連盟の「称号・段級位審査規則」によれば、段位の付与基準は以下のとおりです(規則15条各号、17条1項各号)。

段位 付与基準 受審条件
初段 剣道の基本を修習し、技倆良なる者 一級受有者で、満13歳以上の者
二段 剣道の基本を修得し、技倆良好なる者 初段受有後1年以上修業した者
三段 剣道の基本を修錬し、技倆優なる者 二段受有後2年以上修業した者
四段 剣道の基本と応用を修熟し、技倆優良なる者 三段受有後3年以上修業した者
五段 剣道の基本と応用に錬熟し、技倆秀なる者 四段受有後4年以上修業した者
六段 剣道の精義に錬達し、技倆優秀なる者 五段受有後5年以上修業した者
七段 剣道の精義に熟達し、技倆秀逸なる者 六段受有後6年以上修業した者
八段 剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者 七段受有後10年以上修業し、かつ年齢46歳以上の者

 これを読むと、自分が八段になるのは順調に行ってもあと30年くらいかかるわけです。さすがにそこまでの欲はありませんが・・・。

 これには例外規定もあって、地方代表団体の長が特段の事由があると認めて許可した場合は、受審することが可能だそうです(同17条2項各号)

初段 一級受有者で、特に優秀と認められる者
二段 35歳に達した者、または初段受有後3ヶ月の修業年限を経て、特に優秀と認められる者
三段 40歳に達した者、または二段受有後1年の修業年限を経て、特に優秀と認められる者
四段 45歳に達した者、または三段受有後2年の修業年限を経て、特に優秀と認められる者
五段 50歳に達した者、または四段受有後3年の修業年限を経て、特に優秀と認められる者

 この「特段の事由」とは、「当該段位の付与基準に達していると認められるにもかかわらず、国外に居住したなどの事情により、受審することができなかったような場合」(細則15条1項)だそうです・・・残念。
 そして、「特に優秀と認められる者」の方は、「全国規模の大会及び地方代表団体が主催する大会等で抜群の成績を収め、かつ当該段位の付与基準に優に該当すると認められる者」(同4項)だそうです・・・こちらも無理そう(笑)。

 ちなみに、級位については、1級から3級までが公式で、4級以下は地方代表団体が任意に定められるようですね(規則21条1項)。
 付与基準は、「初段の付与基準に依拠するものとし、剣道の基本を修習し、技倆相当なる受審者に与えられる」とのこと(同21条2項)。

 また、これは子どものときは知らなかったのですが、剣道の世界では、段よりも「称号」の方が重きを置かれるようです(審査規則の条文もこちらのほうが先)。
 称号というのは、「錬士」「教士」「範士」の3つで、付与基準は以下のとおりです(規則10条、11条)

称号 付与基準 受審資格
錬士 剣理に錬達し、識見優良なる者 六段受有者で、六段受有後、別に定める年限(1年)を経過し、地方代表団体の選考を経て地方代表団体の長から推薦された者 ※
教士 剣理に熟達し、識見優秀なる者 錬士七段受有者で、七段受有後、別に定める年限(2年)を経過し、地方代表団体の選考を経て地方代表団体の長から推薦された者
範士 剣理に通暁、成熟し、識見卓越、かつ、人格徳操高潔なる者 教士八段受有者で、八段受有後、8年以上経過し、地方代表団体の選考を経て地方代表団体の長から推薦された者、又は全剣連の会長が適格と認めた者

 これにも例外規定があり、規則の方では、五段受有者で、地方代表団体の選考で「剣理に錬達し、識見優良なる者」と認められ、特に地方代表団体の長から推薦された場合は、錬士の称号審査を受審可能(11条2項)とされているのですが、細則の方で、「五段受有後10年以上を経過し、かつ、年齢60歳以上の者」(細則10条3項)となっています。条文としては違和感を覚えますが・・・。

 「範士」というのは剣道の最高位だと規則の2条にわざわざ書いてあります。目的の次に来る条文がコレ、というのがなんだか世界観を象徴しているような気がしています。
 うーん、道は長い。というか生きているうちに到達するのは無理のようです。
 八段自体が司法試験より合格率が低い、と以前評判になっていましたね。
 個人的には三段くらいまでいければいいな、と思っていますが、焦らずゆっくり励みたいと思います。