kougi150310-4 今回の研修では、「グループワーク概論」という科目を担当させて頂きました。

 科目の設定は全体の構成をプロデュースした先生の指示によるもので、メディエーションについて話すのは慣れているのですが、私にとっては新しい課題でしたのでかなり準備に時間をかけました。

 そもそもこの研修は、調停人の養成を各単位会で担うトレーナー(講師)を3年かけて養成する、という内容のもので、昨年度から本部員となった自分も一昨年度の1年目は受講生として参加していました。

 したがって、研修が始まった経緯については詳しくないのですが、3年目の今回は、今回の受講生であった方々が各単位会で研修の構成を考えるときに、ワークショップ形式で行うことができるようになるようにという趣旨のものでした。

 私のパートの「グループワーク概論」では、グループワークの歴史や集団における個人の心理の動きを研究対象とした集団心理学などの紹介とともに、調停人を養成する上でのグループワークの有用性についてお話しさせて頂きました。

 同時に、研修をワークショップで構成した一つの実例として体験して頂き、最後に研修を創造するためのプログラムシートを実際に配布し振り返りながら解説を行いました。

 また、グループワークの内容としては、各単位会でADR事業を担ったり関わったりしている受講生の皆様に、行政書士会のADR事業に対するご自身のスタンス等をもう一度見つめ直して頂く機会としてのワークを用意いたしました。

 書籍に掲載されているような洗練された面白いゲームを用意しなくても、進め方・話し方などの工夫次第でそれなりに盛り上がることができるということを示したかったので、あえて奇をてらったようなゲームは用意しませんでした。

 最後に、上にも書いた、調停人を養成する上でグループワークが有用であると考える、私自身の考えについて講義でもお伝えしたものをメモしておきます。

■「グループワークが調停人の養成にどのように役立つのか」(私見)
1)調停そのものが一つの集団による合意形成過程である →トレーニングとして過程を模倣する
2)調停人になるためには一定の自己変容が不可欠である →参加と協働により自己変容を促される
3)調停人を養成するトレーナーの「実際の訓練」となる →実体験により説得力のある能力が培われる

 今回の研修では、私自身も様々なことを勉強させて頂きました。
 ご参加頂いた皆様ありがとうございました。また、貴重な機会を頂きありがとうございました。